【保護者向け】ブログのススメ:小中学生にブログがおすすめな理由

こんなことを説明します
  1. プログラミング教育について
  2. 小中学生にブログをおすすめする理由
  3. ブログを始める目的と狙い
  4. 息子の実例
  5. ブログを始める際のイメージ
こんな方におすすめ
  • ブログに興味がある保護者の方
  • ブログのメリットを知りたい方
  • 子どもに読解力をつけて欲しい方
  • 小中学生にブログなんて早いと思う方
  • 親子でブログを始めてみたい方

プログラミング教育について

今の子供たちに足りないもの

新しい学習指導要領でプログラミング教育が必修化され、1人1台のタブレット端末が配られる学校も多くなって、いよいよ教育の場でもデジタル化が当たり前のことになってきました。
2025年には大学入学共通テストにプログラミングを含む「情報」という科目が加わるなんて話も出ています。(まだ確定ではないようですが、大学入試センターから教科・科目の再編案として公表済みです)

今の子どもたちはスマホやタブレットに触り慣れていているので、端末を授業のツールとして使いこなすだけなら難しくないでしょう。
ですが、YouTubeで検索すれば大概の解説動画が見つかる昨今、子どもたちに不足しがちなのは、タイピングスキルや必要な情報をしっかり拾えるだけの検索能力。 それから文章の読解力や構成力ではないかと思います。
それらを楽しみながら伸ばすために、ブログを作ってみるのはいかがでしょうか。

小学校のプログラミング教育

小学校では昨年、中学校では今年から、プログラミング教育が完全に必修化されました
ですが、移行期間が終わって全面実地となってから間もないこともあり、学校によってプログラミング教育のレベル差が大きいように感じます。

例えば息子の小学校では「配られたiPadは学校の課題以外のことには使用禁止」と決まっていて、標準ブラウザであるSafariの使用すらできないという残念ぶり。
一応フィルタリングされた別のブラウザから調べものはできるそうですが、そもそも連休や長期休みの時にしか家へ持ち帰れないため、普段の自主学習などには使えません。

実際、息子の学校の保護者の間では「タイピングが上手くならない」とか「検索の仕方が下手で欲しい情報に辿り着けない」、「本格的なプログラミングなんて出来るようになる気がしない」という愚痴のような話が飛び交っています。
授業でも計算や漢字の問題を解く学習アプリがメインで、他の用途ではiPadをあまり使わないので、先のことを考えてプログラミング教室に通わせているという家もそこそこあるようです。

小中学生にブログをおすすめする理由

ブログを始める目的と狙い

うちの息子はわりと早いうちから「Scratch」というプログラミング環境に触っていたため、そっち方面は同級生に比べれば得意な方。 けれども、見た感じタイピングスキルや検索能力はあまり高くないように思います。

なので彼が「夏休みの自由研究でブログを作りたい」と言った時は夫婦そろって大賛成でした。
夏休み中にたくさん記事を書けば、タイピングスキルも上がり、文章の読解力や構成力もつくと思ったからです。 更に、息子はいわゆる「特化型ブログ(テーマを狭く絞ったブログ)」を作ることにしたようなので、1つのことについて深掘りする過程で、情報処理的な力や、様々な情報を取捨選択してアウトプットする能力をつけることも期待できるかもしれません。

息子は夏休み初日から記事を投稿すると決めているらしく、既にブログの作成まで済ませて記事の下書きを始めています。
他のブログではどんな風に説明しているのか見に行ったり、私に「この文章変じゃないかな」と添削を頼んできたり、やはり自分の好きなことだけあって、こちらが何かアドバイスをするまでもなく自分で色々調べては試行錯誤しています。 しかもすごく楽しそうに

ブログの良いところ

小中学生にブログの作成をおすすめするのは、まさにそれが理由です。
ブログを作る過程である程度インターネットの仕組みを知ることができますし、作成した後は自分の好きなことを書いていくので楽しく運営できる。
知りたいことを調べ、他人が読むことを前提とした文章にまとめるという作業を、趣味や遊びの延長でできるのがブログの良いところではないでしょうか。

続けるうちにブログのデザインにこだわりたくなれば、ウェブデザインやCSSなどのコーディングを勉強したくなるかもしれませんし、そうやって興味が広がっていくのは、大人も子どもも関係なくとても楽しいことだと思います。

ブログを始めよう

学校がある期間は授業や部活に習い事と忙しく、じっくり調べたり考えたりしながら記事を書く時間を取りづらい子も多いでしょう。 新しいことを始める時間がある長期休みは、ブログを始めるのにとても良い機会だと思います。
特に夏休みは期間も長く、ブログ作成を自由研究のテーマにすることもできるので、始めるタイミングとしては最高です。

とはいえ、それはあくまできっかけのひとつ。
当サイトでも「夏休みの自由研究でブログを始めよう」と勧めてはいますが、中には学校の友達や先生に自分のブログを読まれたくないと思う子もいるでしょうし、記事の内容によっては自由研究として提出するのが難しいこともあります

自由研究として始める場合とそうでない場合。 それから子ども個人がブログを持つことに不安な場合もあるかと思います。 それぞれのパターンごとにブログを始める際のイメージをまとめてみますので参考にしてください。

夏休みの自由研究として始める

我が家はこれ。 息子が6月の半ば頃に「今年の夏休みの自由研究はブログを作りたい」と言い出したのが最初でした。

自由研究として始める場合、レポートを学校へ提出したり皆の前で発表することが前提ですので、友達や先生にも読まれることを意識して記事を書く必要があります
「自由」研究といっても一応「学校教育の一環」なので、漫画やYouTubeなどの動画を見た感想や、ゲームのプレイ日記しかないようなブログは(著作権のチェックが大変という面でも)避けた方が無難だと思います。

おすすめのジャンル

学校教育や自由研究として「あり」な内容なら何でもOK。
最終的には「ブログの作り方」をまとめれば自由研究として成り立つため、あまり深く考えなくても大丈夫です。

しいて挙げるとすれば、写真やデータファイルを記事に載せやすいというブログの利点を生かして、小学生なら写真日記や観察日記、料理のレシピ集など、中学生ならプログラミング関係のチュートリアルや表計算ソフトの統計を使った研究などもおすすめです。

趣味として始める

他人が読むことが前提という部分は同じですが、その主な対象は画面の向こうにいる赤の他人です。 学校教育の一環ではないので、好きなことを好きなペースで書くことができます。

おすすめのジャンル

こちらの場合、おすすめは「好きなこと」で完結です。
ブログでお金を稼ぎたい大人の方には「記事のジャンルを絞ること」を勧めますが、子どものうちは好きなことを集めた雑記ブログで十分だと思います。

もちろん何か1つのことに絞った特化型が悪いわけではありませんが、小中学生というのは次々と新しいことに興味を持つ年齢です
その「1つ」よりも興味を持つことが出てきた時にブログの更新が止まってしまうより、新たな「好きなこと」を記事にできる方が良いと個人的には思っています。

親子で始める

お子様個人のブログを持たせるのが不安だと思う方は、最初は親子で一緒にひとつのブログを運営してみるのも良いかもしれません。

うちの場合「一緒に運営」まではしていませんが、チュートリアル系記事がメインの別ブログで、息子が時々「スクショを撮ってメモ書きをつける」という手伝いをしてくれていました。
その際には「ここはもっとこうしたら」とか「こんな風に書いたら面白そう」などとアドバイスをくれることもあります。 二人並んでPCの画面を覗き込み、ああだこうだ言いながら記事を書いていくのは意外と楽しいですよ

おすすめのジャンル

親がメインになってしまうと子どもは「自分のブログ」という意識を持てないと思うので、子どもがメインで親は補助に回るか、二人で交互に記事を書くという形がおすすめです。
ジャンルとしては、一緒に創作活動をしてその過程を記事にする系が書きやすいですが、同じテーマでそれぞれが記事を書くとか、それぞれが自分の好きなことを書いていくような雑記ブログも全然ありだと思います。

私が過去に読んだ中では、父親と子どもが一緒にポケモンのプレイ日記を書いているブログが面白かったです。